インテリアを気軽に楽しむ5つのコツ!

綺麗に整えられたダイニングのイメージ

インテリアコーディネートは「難しそうだしお金がかかりそう…」「自分にはセンスがないから無理」などと思ってしまいがちですが、実は低コストで気軽に取り入れることができるんです。今回は、分譲マンションのカラープランやモデルルームを数多く手掛けるインテリアコーディネーターの前森章子さんに、インテリアコーディネートを気軽に楽しむポイントや簡単にできるコツを教えていただきました。

この方にお話しを伺いました!
前森章子さん

 

前森章子さん

株式会社クラシコ取締役/合同会社暮らしVIS 代表
インテリアコーディネーター/二級建築士/社会福祉士

 

那覇市出身。県内家具店、デザイン事務所勤務を経て2005年にアトリエ・ビスを設立。2012年にソムリエの旦那様と「ワインとインテリアで暮らしを豊かに」というコンセプトで、ワインの小売・卸、インテリアコーディネートやセミナーなどを提案するショップをオープン。2017年4月に株式会社クラシコを設立し取締役に就任した。数々の分譲マンションのカラースキームやモデルルームのインテリアデザインを手掛けるなか2022年には社会福祉士の資格を取得し、高齢になっても安全に長く暮らせる住まいづくりにも力を入れている。

 

株式会社クラシコ https://classicookinawa.wixsite.com/website

インテリアコーディネートをもっと身近に!

インテリアの配置に悩む女性のイメージ

インテリアコーディネートとは、家具の色や素材を選び配置を決め、住環境をデザインすること。既に家具や小物が揃っている今の住まいでインテリアをコーディネートするなんてハードルが高い…。と思っていませんか?

でも、お洒落に格好よく完璧にする必要は全くないんです。大切なのは、住まう人が心地よいと感じてワクワクする楽しい空間を作り、暮らしを豊かにすること。「部屋を広く見せる、すっきり見せる、などのテクニックも必要ですが、住む人たちがどんな暮らし方を望んでいるのかを考え、手持ちの家具や思い入れのあるアイテムを利用しながら“好き・楽しい”などの要素を取り込んで、ワクワクできるようなインテリアコーディネートをご提案しています」と前森さん。

目指すべきはお洒落にトータルコーディネートできている空間ではなく、自分や家族が楽しめる心地よい空間。お金をかけずにできる工夫もいっぱいあるので、ぜひ、日常でインテリを意識してみてください!

インテリアを楽しむ5つのコツ

インテリア家具を選ぶカップルのイメージ

新築や引っ越しのタイミングではインテリアコーディネートを意識しますが、既に入居して生活している場合はなかなかインテリアを変えようとは思わないかもしれません。しかし、家具や小物を全部変える必要はなく、部分的に変えることを楽しみましょう。

今の暮らしをより快適に楽しむために、すぐにできることをご紹介します。

動線や置き場所を決めよう

綺麗にコーディネートされた部屋のイメージ

インテリアを楽しむためにまず必要なのは片付いている空間。もし、リビングやダイニングが散らかってしまいがちなら、生活動線や物の住所(置き場所)を決めてあげましょう。

まず、家族それぞれの帰宅後の行動をシミュレーションします。例えば、子どもが帰宅したら手を洗い、荷物を置き、着替えをする、など。その動線ラインに必要な物を置いたりスペースを確保する。

手を洗ったらすぐにリビングやダイニングに来るので、学校や塾のカバン置き場はその近くに作る洗面室に制服や洋服を掛けるスペースを作る。などと対処すれば、散らかりにくいので片付けをする手間が省けます。

子どもが大きくなったり家族のライフステージが変わったら動線や置く場所も変えればいいんです。今の生活を楽しみながら散らからない、快適な暮らしを目指してみましょう。

小さな空間からはじめよう

小さな空間をコーディネートしたイメージ

画像提供:株式会社クラシコ

リビングやダイニングなど広い空間をコーディネートしようとするとお金も労力もかかってしまうのではないかと思い、なかなか取り掛かりにくいもの。なので、小さな空間からインテリアコーディネートを楽しんでみましょう。おすすめは、トレイや玄関のニッチ(壁の厚みや隙間を利用して作る収納や飾り棚のこと)など。

トイレは独立した小さな空間です。例えば、トイレの壁面にフレームに写真やポストカードを入れてランダムにたくさん飾る、子どもが書いた絵をアート風に飾る、収納棚に花や植物を飾る、など。少しの工夫で空間全体のイメージを変えることができるのがポイントです。

また、玄関には靴箱やニッチがあります。その上に季節感のあるものを飾るのおすすめ。お正月やクリスマスなどイベントのアイテムや花や植物など、定期的にディスプレイを変えるのも楽しみの一つです。

また、アロマも効果的です。季節によってアロマの香りを変えたり、デスクワークや集中したいときやリラックスしたいときなど、インテリアを五感で感じることができます。

花や植物を活けよう

植物をお部屋に飾っているイメージ

花や観葉植物があると気持ちが豊かになるし、心理的な効果も望めます。散らかってる空間にお花を活けたいとは思わないので、自然と周囲を片付けたり散らかさないように気を付けるようになります。

お花屋さんで好きな花を選んでも、庭やベランダで育てた花や葉でもいいんです。植物がそこにあるだけで空気感が変わり、元気がもらえ、ワクワクするお部屋になります!

壁紙にこだわってみよう

空間の壁紙にこだわったイメージ

画像提供:株式会社クラシコ

壁紙を張り替えるのは結構大変では…?と思ってしまいますが、実はそうでもないんです。最近ではDIYで簡単にできたり、剥がせる壁紙もあるので賃貸でも壁紙を変えることができます。

また、新築やリフォームで壁紙を選ぶときもシンプルなデザインを無難に選ぶだけでなく、好きな色や好きな柄を取り入れるのもおすすめ。白い壁紙を貼っても、好きな壁紙を貼っても基本的なコストは同じ。ですのでぜひ、好きな色やデザインを楽しんでみてください!

壁紙耐用年数は5年〜10年といわれています。ライフステージが変わるタイミングで貼り替えることを考えれば、無難なデザインにこだわる必要もありません。

それでも色や柄のある壁紙に抵抗がある場合は、トイレや洗面室などの小さな空間から挑戦するのがおすすめです。トイレの場合は壁紙と施工費用を合わせて平均価格は約3万円。家具や家電を買い替えるよりも低コストです。

自分で貼ればさらに費用は抑えられ、低コストながら大きくイメージチェンジできるのが壁紙の魅力です。

子どもと一緒に選ぼう

子どもと一緒に選んだ壁紙のイメージ

画像提供:株式会社クラシコ

子育て中なら、インテリアは子どもと一緒に楽しみましょう。「まだ小さくて分からないから」と親が勝手に決めるのではなく、子どもが「自分で選んだ」「自分で決めた」という認識を持つことが大切です。

しかし、子どもの好きな色だけでコーディネートすると落ち着かない空間になることもあるので、「これとこれならどっちがいい?」などと選択肢を与えて選んでもらうようにするといいでしょう。

自分が選んだインテリアや自分が作った部屋という認識があれば、愛着が湧くものです。物を大切にしたり部屋を片付ける気持ちが育まれやすくなります。

インテリアコーディネーターに相談してみよう!

インテリアコーディネーターと色を選んでいるイメージ

新築に入居する、リフォームする、部屋のイメージを大きく変えたい、などというときはインテリアコーディネーターに依頼し、プロと一緒にプランニングするのがおすすめです。インテリアコーディネーターは、キッチンや壁紙などのショールーム、家具屋さん、設計事務所、リフォーム会社などに所属してる人もいれば、独立している人もいます。それぞれ得意分野が異なるので、まずは相談してみるのがいいですね。

新築の分譲マンションを購入した場合は、マンション建築に関わっているインテリアコーディネーターがいるはずなので、その人に依頼するとスムーズです。そのマンションを熟知しているから、インテリアだけでなく設計変更などにもよりよいアドバイスをくれるでしょう。

しかし、プロに依頼したからといって丸投げや全てお任せにするのはおすすめできません。自分たちの住まいなのでインテリアコーディネーターにサポートしてもらいながら、希望する暮らし方が叶うような心地よい住環境づくりを楽しんでください!

まとめ

インテリアコーディネートは、季節や家族のライフステージに合わせて変化させることが大前提。完璧に完成させようと思うから、難しく考えたりコストがかかってしまったりするのです。

その時の気持ちや好みに合わせて、気軽にインテリアを楽しんでみてください!

 

取材・文/仲西なほ子

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