カーテンでおしゃれな暮らしを!選び方のコツをお教えします
カーテンは部屋の印象を左右する大事なインテリア。どんなカーテンを選べばいいのか迷ったり自信がない場合は、プロに相談するのがおすすめです。そこで、家具・オーダーカーテンのショップ ファブリックの上原安奈さんに、失敗しないカーテンの選び方を教えていただきました。また、ファブリックさんイチオシの機能的でおしゃれなカーテンもご紹介します!
上原安奈さん
インテリアファブリック 窓装飾プランナー/建築カラープランナー
インテリアファブリックは豊見城市にある家具とカーテンの専門店・セレクトショップ。国内有数の家具ブランドから厳選したこだわりの家具やおしゃれなカーテンを豊富に取り揃えている。店舗にいる専門のプランナーが、快適で幸せな時間を過ごせるインテリアを提案してくれる。
家具とカーテンの専門店 interior fabric https://www.fabric331.com/
失敗しないオーダー方法
カーテンは既製品でも種類やサイズが豊富に揃いますが、窓の形状や大きさはさまざまなので、ぴったり好みとサイズが合うカーテンを探すのは意外と難しいものです。生地の色や素材、機能性にこだわり快適で心地よい住まいを目指すなら、思い切ってオーダーするのがおすすめです!
選びはじめるタイミング
オーダーカーテンは注文してから納品まで2~3週間かかります。オーダーまでには各部屋のカーテンを決めて採寸しなければならないので、少なくとも引っ越しの1カ月前からカーテン選びをはじめましょう。事前に来店予約をすれば、プランナーやコーディネーターなど専門のスタッフが対応してくれます。
初回はプランナーが希望を聞いたりカーテンの種類や機能性を紹介したりもするので、悩んでしまう人は2~3時間はかかってしまうそう。じっくり選びたいなら時間に余裕を持って早めに相談しましょう。
理想の暮らしを共有
「どんなカーテンが欲しいか」の前に「どんな暮らし方をしたいか」が重要。プランナーには家族構成や現在のライフスタイル、これから目指すライフスタイルなどをしっかり伝えしましょう。
朝起きたときにどういう印象を受けたいか、リビングから窓の景色をどう取り入れたいのかなど、暮らし方によって選ぶカーテンの種類や素材が全く異なります。カーテンをイメージする前にその家での暮らしをイメージしてください。
採寸方法
カーテンの採寸はなるべくプロにお任せしてください。インテリアファブリックさんでは受注の前に必ず採寸に来てくれるそう。まだ完成していない新築分譲マンションの場合でも、内覧会の際に同行して採寸してくれます。
もし自分で採寸する場合は事前に窓の形状や開き方、窓の見せ方、周辺の家具の配置などをお伝えして、採寸のコツやポイントをしっかり教えてもらってください。開放感のある窓に見せるカーテンの付け方、開いた時にできるカーテンのたまりをスッキリ見せる付け方など、カーテンの設置は奥深いのです。
窓だけでなく部屋に合わせた設置を提案してくれるので、できるだけプロに採寸してもらいましょう!
カーテンを選ぶポイントはここ!
カーテンを選ぶときに気を付けてほしいことや決めてほしいこと、こだわるべきポイントも教えていただきました。
種類と機能
まずカーテンの種類と機能を知り、部屋や窓ごとにどんな機能を持たせたいかを決める必要があります。
一般的なのは、厚手の生地でたっぷりヒダのあるドレープカーテン。左右両開きと片開きが選べます。ドレープカーテンとセットで設置されることが多いレースカーテンは、透け感のある薄手の生地で作られているので適度に光を通し外からの視線を遮ってくれます。
そのほかにも、上下に折りたたんで開閉するシェードカーテンやヒダがなくフラットな生地をクルクルと巻いて上下に開閉するロールスクリーンは、開けたときに上部に収納されるので部屋がスッキリとした印象になります。
スラットという細い帯状の羽根板を並べたブラインドは縦型と横型があり、スラットの角度を変えるだけで光や視線を調節することが可能です。
それぞれの形状にはメリットだけでなくデメリットもあるので、部屋の用途や窓の形に合わせて選んでください。また、遮光性・遮熱性・遮像性(目隠し効果)・防音性・防炎性などさまざまな機能を持つ素材を選ぶことで、見た目だけでなく快適に暮らすための重要な役割も果たしてくれます。
色と素材
自然光と照明の光では色の見え方が異なります。部屋に取り付けたときに「イメージと違った」ということはかなり多くの人が経験しているそう。ショールームでは自然光に近いところと照明の光の下、両方で色の出方を見ながら選ぶとよいでしょう。
サンプル生地の貸し出しをしているショップもあるので、2、3種類に絞り込んだらサンプルを借りて新居で最終確認をするのもおすすめです。実際の柄の見え方や色の出方は最後の決め手となります。
また、「グレーの壁紙だから同じグレーのカーテンにしたい」など部屋の色を統一させたいという希望も多いそう。でも、色には薄い濃いだけでなく黄みがかった色、青みがかった色など幅広く種類があります。同じグレーでもトーンが違ってしまうと別の色のようにちぐはぐに見えてしまうので、壁紙と色を合わせたい場合は必ず使用する壁紙のメーカーと品番を伝えて、トーンを合わせて選んでもらうようにしましょう。
メンテナンス
カーテンは8~10年が寿命といわれています。オーダーカーテンはお金も時間もかけてこだわって作るので、長持ちさせたいですよね。そのためにはメンテナスが必要です。カーテンは埃が付いたまま乾燥すると硬くなり破れやすくなってしまうので、年に1回は洗濯して埃や汚れを落とし、生地を柔らかくするのが長持ちの秘訣です。
ドレープカーテン、レースカーテンは洗濯機で洗いレールにかけて自然乾燥するだけなので比較的簡単ですが、ロールスクリーンはスチームアイロンが必要だったり、布製の縦型ブラインドは一つ一つ外さなければならないなど、それぞれお手入れ方法が異なるので必ず確認しておきましょう。
部屋別の選び方
カーテンは窓の数だけ必要なので、なるべく予算は抑えたいところです。そこで、上原さんがご提案してくれたのはメリハリのある選び方。
リビングやダイニングなどお客様が出入りしたり家族が集まるような場所には予算をしっかりかけて機能的でインテリアにも合うカーテンを選び、寝室や子ども部屋などの個室は予算を抑えつつそれぞれ自分の好みで自由に選ぶという方法。
人が集う場所は心地よく過ごすことを優先に選び、プライベートな空間は自分の好きなアイテムで揃えるというのがインテリアを楽しむポイントのひとつです!
おすすめ!新しいスタイルのカーテン
「今一番おすすめのカーテンは?」と伺ったところ、「スマートカーテンです!」と上原さん。インテリアファブリックさんイチ押しのスマートカーテン。その魅力をお伺いしました。
スマートカーテンとは
スマートカーテンとは、ドレープカーテンとレースカーテンが一体になった新しいスタイルのカーテン。形状は縦型のブラインドで、スラットは厚手生地とレース生地を組み合わせになっています。
スラットの向きを変えることでドレープカーテン、レースカーテンと機能が切り替わり、一つで二つの役割を果たしてくれます。
ここが魅力!
海外ではすでに注目されていたスマートカーテンですが2020年に沖縄の工場でも生産が始まったことから、比較的コストを抑えて短納期でお届けすることができるようになりました。
スラット式なので汚れたら部分的に洗ったり取り替えたりすることが可能で、メンテナスのコストや手間も最小限でOK。また、縦のラインは天井を高く見せる効果があり、開放的な空間を演出してくれます。
便利でスタイリッシュなスマートカーテン。気になる方はぜひ、インテリアファブリックさんで実物を体感してくださいね。
まとめ
「新居のカーテンは何色がいいかな?」とついつい色や柄だけで選んでしまいがちですが、「どんな雰囲気の空間にしたいか」「どんな暮らし方をしたいか」ということが大切。せっかくカーテンを新しくするなら、プロに相談するのがおすすめです!
取材・文/仲西なほ子