「なんで私ばっかり片づけてるの?」から卒業!家族も動く収納ルールとは?

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「子どもがいるから片付かない」——そう思っていませんか?今回は、整理収納アドバイザーが伝授する、子育て世代向けの整理収納術をご紹介。毎日の暮らしに余白を生むヒントが満載です。さらに、子どもが成長していく過程で見直しが必要な収納術についても詳しく解説します。これまでの経験から学んだ子どもとのコミュニケーションのポイントや、家族全員で取り組める片付け習慣のコツにも注目していきます。さらに、家庭全体の心地よい暮らしを実現するための時間術や、日常生活のリズムを整える工夫も掘り下げていきます。

この方にお話しを伺いました!
スモールウッド亜耶さん

 

スモールウッド 亜耶さん

整理収納アドバイザー

 

6歳と3歳の二児の母でありながら、整理収納アドバイザーとして活動中。20代でアドバイザーの資格を取得し、現在はインスタグラムで日々の片付け術や暮らしの工夫を発信している。子育てと整理収納の両立に悩む方々に寄り添うアドバイスを行っている。
   
あや|オンラインお片付け/訪問お片付け/お片付けWS*整理収納アドバイザー🌺沖縄
   
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 整理収納で得られる心の余裕

   
整理収納は単に物を片付けるだけの作業ではなく、自分自身と向き合う時間でもあります。亜耶さんが語るように、「片付けを通じて自分の価値観や暮らしの優先順位が見えてくる」のです。不要なものを手放すことは心の整理にもつながります。さらに、物の整理を通して、家族全員で共有する大切な思い出や心の余裕を取り戻すことができます。
   

片付けは“自分と向き合う”こと

   
例えば、「なぜこれを手放せないのか?」と自問することで、不要な物への執着や感情的な背景が見えてくることも。亜耶さんは、「片付けの過程で見つけた思い出の品について家族と話す時間を作ることで、家族の絆も深まる」と語ります。特に子どもたちと一緒に思い出を語り合うことで、物の価値を見直しながら片付けが進んでいくのです。
 
さらに、親子で思い出の品を整理する時間を設けることで、子どもたちの価値観も育まれます。捨てることに抵抗がある場合は、「これを持っているとどんな気持ちになる?」と問いかけ、物との関係性を見つめ直すきっかけを作ることも効果的です。
   

子育て世代の生活動線を整える

   
子育て中の家庭では、キッチンやリビングに物が散らかりがちです。亜耶さんは、「あるべきものをあるべき場所に」が整理収納の基本だと強調します。例えば、洗濯洗剤をキッチンに置いてしまっている場合、本来の置き場所に戻すことで生活動線が整い、家事の効率もアップします。
   
とはいえ、それができれば苦労はしない、という皆様の声が聞こえてきそうです。一番のポイントは「自然に片付けてしまう場所に収納できる仕組み」を作ること。ご自身や子どものライフステージの変化に合わせて、都度最適な片付けを考え続けることが大切なのだそうです。
   
また、生活動線の見直しを行う際には、「動作を減らす収納」を意識することもポイントです。例えば、朝の支度スペースには、靴、帽子、カバンなどをまとめて収納できるエリアを作ることで、朝のバタバタが軽減されます。
   

マンション暮らし特有の“間取り問題”

   
家族も動く収納ルールコラム素材①
   
マンションでは、戸建てとは異なる間取りの制約があります。「引っ越し前の住まいで使っていた収納グッズが新居で活用できるとは限らない」と亜耶さんは指摘します。
   
具体的には、クローゼットの上部を活用した収納や、デッドスペースを有効に使う棚の設置が有効です。さらに、収納ボックスにラベルを貼っておくことで、どこに何があるのか一目で分かるようにするのもおすすめです。季節ごとのアイテムを分類し、普段使わないものはまとめて収納しておくことで、部屋全体の余白が生まれます。
   

子どもと一緒に“片付け習慣”を作る

   
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何も考えずに収納した子どもの洋服。その状態を見直し、種類ごとに分けて収納すると、子ども自身もお片付けしやすくなります!
   
親がどれだけ片付けても、子どもが自分で片付けられなければ意味がありません。​​「子どもの目線に立って収納場所を決めることが重要」と語ります。子どもの手が届く高さや重さ、入れる向きや収納の仕方など、子どもと一緒に仕組みを考え続けることが大切です。
   
例えば、学校のロッカーのように、「ここに置けばいい」と分かりやすい収納システムを構築することがポイントです。片付けを仕組み化していると、最初はうまく畳めなくても「ズボンを入れるところはここだ」「肌着はここに置くんだね」と子どもたちがわかってくれるようになるそうです。そのように種類ごとに収納することで、自然と自分で洋服を選び、好きなコーディネートを考えることができるようにもなったそうですよ。
   
さらに、「片付けをゲーム感覚で行う」ことも、子どもたちが楽しんで取り組める工夫の一つです。「5分でおもちゃを片付けられるかな?」とタイマーを使ってゲーム感覚で行うことで、自然と片付けが習慣化していきます。
   

片付けは一日にして成らず

   
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片付けは、一度やれば終わりというものではありません。生活の変化や季節の移り変わりに合わせて、収納の見直しが必要になります。
   
例えば、子どもの成長に合わせて、おもちゃの収納を見直したり、季節ごとのデコレーションを一つのボックスにまとめて管理するなど。亜耶さんも、「年末や新学期のタイミングで見直しの時間を設けると、片付けが習慣化しやすい」と話しています。
   
また、「見えない場所の整理」も見落としがちなポイントです。押入れやクローゼット、引き出しの中など、普段目につかない場所を定期的に見直すことで、空間全体が整います。
   

整理収納で心地よい暮らしを

   
整理収納は、ただ物を片付けるだけでなく、心の余裕を生み出す大切な時間です。亜耶さんのアドバイスを参考に、自分自身と向き合いながら片付けを進めてみてはいかがでしょうか?
   
家族全員が参加できる片付け習慣を作ることで、毎日の暮らしに少しの余白時間が生まれます。忙しい日常の中でも、片付けをとおして心のゆとりを取り戻していきましょう。
   
   
取材・文/新垣 隆磨

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