マンションでおすすめの植物&お花11選と育て方
少しずつ春の足音を感じるこの季節。家の中にも植物を置いて空間を彩ってみませんか?インテリアのポイントにもなり、お部屋が一気に明るくお洒落になります。「お手入れが大変そう……」「枯らしてしまわないかしら?」などと不安もあると思いますが、花の店なかじまさんにマンションでも育てやすいおすすめの観葉植物と鉢花の育て方、沖縄ならではの注意点も教えていただきましたので、ぜひ挑戦してみてください!
花の店なかじまさん
那覇市壷川にある花の店。切り花、鉢花、観葉植物などを贈答用から自宅用まで幅広く取り揃えている。特に胡蝶蘭は色や大きさなど常時豊富。用途や置く場所に合わせて、最適な植物を提案している。
花の店なかじま
住所:沖縄県那覇市壺川2丁目1-11
フリーダイヤル :0120-53-6983
マンションでおすすめの観葉植物6選
観葉植物は3月頃から10月頃までが店頭に充実して揃う時期です。種類も豊富ですが、共通している最近のトレンドは「曲がり」。生産者がわざと幹を曲げて育ててデザイン的に形を作っているので、好みの曲がり方を見つけるのも楽しみの一つです。
初心者でも室内で育てやすい植物
それぞれミニから大鉢までサイズも豊富。リビングや玄関などには背丈があって見栄えがいいもの、トイレや窓辺などには小さめのものを選ぶのがおすすめです。
定番の観葉植物3選
ポトス/つる性の植物なので、低い位置で横に這わせたり支柱を使って上に伸ばしたりと、形も自在に整えることができます。生命力が強いので伸びるのも早く、挿し木で増やすことも簡単にできます。
パキラ/暑さや乾燥に強く害虫がつきにくいので、室内でも育てやすい植物とされています。しっかりとした幹がスラリと高く伸び、手を広げたような5枚の葉っぱをたくさんつける存在感のある植物です。
モンステラ/大きな木に着生する半つる性の植物なので、大きく成長したら支柱に絡ませて自立させる必要があります。深い切れ込みや穴がある独特な葉っぱで、ミニサイズから揃います。
人気の観葉植物3選
ザミオクルカス・ザミフォーリア/プリっとした色艶のよい多肉質な葉。乾燥に強く耐陰性があるので玄関などにもおすすめです。幹も葉もしっかりしているので広がり過ぎずに上に向かって伸び、シンプルでスタイリッシュなシルエット。どんな雰囲気のインテリアにも似合います。
ゴムの木/楕円形の大きくて艶やかな肉厚の葉が特徴。乾燥に強くて丈夫なので初心者でも育てやすく人気です。ゴムの木は種類が豊富で観葉植物としてもさまざまな品種が出回っているので、ぜひお気に入りを見つけてみてください。
ウンベラータ/ゴムの木の仲間で、葉っぱがハート型をしているのが特徴。その可愛らしい形から女性に人気の植物です。ゴムの木の葉と比べると薄くて葉脈がくっきりとし、ナチュラルな雰囲気です。
基本的な育て方
植物にはそれぞれ個性があるので育て方も異なります。しかし、観葉植物として出回っている品種には共通する基本的な育て方があるので、それを知っておくとよいでしょう。購入する際にはお店の人にもしっかり育て方を教えてもらってくださいね。
日当たり
植物には光合成を行うための光が必要なので、日が当たる場所に置きましょう。ただ、強い日差しが苦手な植物もあるので、レースのカーテン越しなどの光が最適です。
また、室内の照明の光でも大丈夫。観葉植物は蛍光灯やLEDの光だけでも充分に育つことができます。全く日が当たらない場所に置く場合は照明で明るさを保ち、たまに移動して日光浴をさせるのがおすすめです。
水やり
観葉植物を枯らしてしまう原因の多くは水やり。水が多すぎる、水が少なすぎる、どちらも植物を枯らしてしまいます。その植物に合った水やりのペースを購入時に確認するのが一番ですが、室内用の観葉植物なら基本的には3~4日に1回程度。乾燥を好む植物なら2週間に1回程度の場合もあります。
水やりの基本は、土が乾燥したらたっぷりと水をあげること。鉢底から水が出るまで水を土全体に行き届かせます。受け皿に溜まった水は腐ると植物に悪影響を及ぼすので、鉢から水が出きったら捨て、土が乾燥するまで水やりはしなくてOK。葉っぱの霧吹きは特に必要ないそうです。
風通し
風通しが悪い場所は植物にとってよくありません。蒸れやすく土の表面にカビが生えたり虫が発生しやすくなり、植物が傷む原因となります。
自然の風が通る場所がベストですが、風通しの悪い場所に置く場合はサーキュレーターを使うのがおすすめです。扇風機やエアコンなど直接強い風が当たるのはNGなので、サーキュレーターで室内の空気を循環させるようにしましょう。
元気がなかったら…
植物の元気がなくなったら、光が足りてない、水が多い、水が少ない、風通しが悪いなどのことが考えられます。少し日光や風に当てるといいですが、いきなり環境を大きく変えてしまってはいけません。
弱っているところに直射日光や強い風を当てるとますます弱ってしまいますので、ベランダには出さずに、室内の朝陽が入る場所や半日陰の場所に移動させて様子をみましょう。
肥料を定期的に与えていると、良い状態を保てます。土に挿す液体タイプや土に置く固形タイプがあり、どちらも少しずつ溶け出して長期間効果を発揮します。
大きくなったら…
成長して枝葉が伸びすぎたら剪定、鉢が小さくなったら植え替えも必要です。植え替えは春か秋に行います。
剪定は、成長を促す目的であれば成長期の春から夏にかけて行い、形を整える目的であれば成長がお休みする冬でもOKです。しかし、切り過ぎてしまうと新芽が出ないこともあるので、少し形を整える程度にしましょう。
マンションでおすすめの鉢花5選と育て方
観葉植物だけじゃなくてお花も室内で楽しめます。ポインセチアのように葉の部分が色づき花のように見える植物もおすすめです。
アンスリウム/赤やピンク、白、紫など色が豊富ですが、花のように見えるのは仏炎苞(ぶつえんほう)と呼ばれる部分で、本来の花はひも状の部分に小さくつきます。鮮やかな色は半年くらい楽しめます。
カラー/花びらがくるりと巻かれたシンプルで上品なフォルムが人気。こちらも花に見える部分は仏炎苞で、中心の黄色い部分が花の集合体となっています。白、ピンク、黄色、紫などの色があり、1カ月ほど楽しめます。
グズマニア/艶のある細長い葉が筒状になって広がる植物です。ピンクや黄色に色づいているのは花苞と呼ばれる葉っぱで、花は花苞の頂点に小さく咲きます。半年はキレイな色を保ちます。
カランコエ/冬から初夏にかけて、赤やオレンジ、黄色の花を咲かせる丈夫で育てやすい植物です。定番の可愛らしい一重咲き、華やかな八重咲き、ベル形など花の形や色など種類が豊富。小さな花をたくさんつけるのが特徴です。
ミニ胡蝶蘭/高級で華やかなので贈答用として人気のある胡蝶蘭ですが、ミニサイズはお手頃価格。白、ピンク、紫などの色があり、1~2カ月持つので長期間お部屋を華やかにしてくれます。
基本的な育て方
鉢花も観葉植物同様、種類によって育て方が異なりますが、こちらでは花を楽しむための共通するお手入れ方法を紹介します。
花が咲いているとき
花が咲いている間は室内でOK。日当たりと風通しのよい場所に置いて花を楽しみましょう。カランコエなど小さな花をたくさん咲かせる場合は、終わった花は摘んであげてください。咲き終わった花は見た目もよくないですし、成長の妨げにもなります。花を摘むと次々と新しい花を咲かせます。
花が終わったら
花が咲き終わったり、仏炎苞や花苞の色が変わってきたらベランダなど外に出しましょう。花を咲かせ終わった茎は切り、日に当てて週に2回は水やりをして肥料もあげます。
多くの植物は冬の寒さに触れることで花芽をつけるので、それまでは外で管理してください。花芽が出て咲き始めたら、また室内で楽しみましょう。
沖縄ならではの注意点
観葉植物を購入すると育て方の説明が入っていたりネットで調べることも出来ますが、これらの情報は本土の気候風土を中心に考えられているので、沖縄で育てるときは要注意です!
沖縄は本土に比べて日射しが強く湿気もあります。室内でも直射日光や西日が入る場所は避け、レースのカーテン越しや半日陰の場所に置くのがおすすめです。
また、観葉植物は乾燥に強いものが多いので湿気が苦手です。風通しと水やりにも気を付けましょう。特に梅雨の時期などはサーキュレーターで室内の空気を循環させたり、土の状態をみながら水やりの回数を調整する必要があります。
正しい育て方さえ分かれば、観葉植物はそれほど手間のかかるものではありません。購入するときにお店の人にしっかり育て方を確認してくださいね!
まとめ
春になったらお花屋さんや園芸店の店頭には、観葉植物や鉢花が増えてきます。いい状態のもの、好きな種類、好きな色や形などが選びやすくなるので、ぜひこの時期に購入してみてはいかがでしょうか。植物のある暮らしはお洒落なだけでなく、癒し効果も期待できますよ!
取材・文/仲西なほ子