賃貸と購入、マンションに住むならどっちがいいの?
「家」は人生に欠かせない存在です。この先の住まいについては誰もが一度は悩むことなのではないでしょうか。マンションに住むか戸建てに住むか、賃貸物件に住み続けるか思い切って購入するかなど、住まいの選択肢はさまざま。今回の記事ではマンションに焦点をあてて賃貸or購入、それぞれの特徴を紹介します。
賃貸と購入、それぞれの違いや特徴を比較!
マンションに住むことを選択した場合、このままずっと賃貸に住み続けるか購入するか、という選択に悩まされます。どちらを選ぶかは個人の状況やライフスタイルの優先事項によって異なりますが、まずは賃貸と購入それぞれの特徴を紹介します。
賃貸マンションとは
賃貸マンションとは、建物や部屋を所有している不動産会社やオーナーに家賃を支払って一戸を借りること。居住空間だけでなくエレベーターやエントランスなどの共用スペースも利用するため、家賃以外にも毎月管理費や駐車場代などがかかり、契約の際には敷金や礼金などの諸費用が必要です。
分譲マンションとは
通常、マンションを購入する場合は分譲マンションの一戸を購入します。分譲マンションとは各戸個別に分割して販売するマンションのこと。「分譲(ぶんじょう)」とは「分割譲渡」という言葉の略です。
一棟のマンションのうちの一戸が持ち家となるのですが、豪華なエントランスホールやロビーなどの共用施設、24時間ゴミ出しOKや宅配ロッカーなどの管理サービスが充実している物件も多く、戸建てにはない魅力があります。
賃貸マンションのメリット・デメリット
まずは賃貸マンションに住むメリットとデメリットを確認してみましょう。
メリット
初期投資が少ない
頭金などは不要なので、初期費用は契約時の敷金や礼金のみ。2年ごとの契約更新時に更新料がかかる場合がありますが、毎月の出費は購入した場合のローン返済よりも抑えられます。
住み替えが自由
転勤や転職、進学など家族の都合に合わせて便利な場所に引っ越したり、子どもが生まれたら広い住まいに、子どもが独立したらコンパクトな住まいに引っ越したりと、ライフスタイルに合わせて住む場所や住居を選ぶことができます。
リモートワークが可能になった現在は、都心から離れて海の見える場所や自然が豊かな地域に引っ越す人も多く、時代の流れに合わせた住み替えも可能です。
維持管理の責任がない
老朽化や災害によって建物が破損した場合、メンテナンスや修理などの責任を負う必要はありません。これは大家さんや不動産会社など建物の持ち主が行います。
簡単に言えば、住まいが老朽化したら住み替えればいいのです。マンション設備も時代によって変化するので、新しい物件に住み替えることで最新の快適な住環境が得られます。
デメリット
資産にならない
家賃を払い続けても住まいは自分のものにはなりません。生きている限り、家賃を支払う必要があります。
ライフスタイルに制限がかかる
住み替えは自由でも、借りている物件に対しての自由度はありません。ペット禁止、リフォーム不可、禁煙など、契約時に提示された規約を守らなければ契約違反として退去を求められる場合があります。
住み続けられる保証がない
賃貸マンションは2年ごとに契約更新が必要な場合が多く、家主の都合や意思で更新できないこともあります。例えば、家主がこの物件を使用したい場合や借主の素行が悪く近所とのトラブルがあった場合などに、家主は契約更新を拒否することができます。
また、借主が高齢になると保証人が必要になったり契約更新が難しくなることもあり、必ず長く住み続けられるとは限らないのです。
分譲マンションを購入するメリット・デメリット
次に、分譲マンションのメリットとデメリットを確認してみましょう。
メリット
資産になる
住宅ローンの支払いを終えれば、住居費はぐっと抑えることができます。また、自分の所有物なので財産として相続することも売りに出して利益を得ることも可能です。
建物は年数が経つと価値が下がりますが、立地や環境によっては資産価値の維持が期待できる物件もあります。
自由なスタイルで暮らせる
マンションの規約内であれば、壁紙を張り替えるリフォームや間取りを変更するリノベーションも比較的自由にできます。家族の成長に合わせて住まいも成長させることが可能です。
ずっと住める
自分の家なので、老後も安心して暮らすことができます。子や孫に引き継ぐことで長く住み続けられます。
デメリット
税金や維持費がかかる
ローン返済が終わっても、マンション全体にかかる管理費や修繕積立金などは住んでいる限り払い続けます。また、財産になるので固定資産税や相続税も必要となります。
住み替えがしにくい
住む場所や家の広さを変えたくても、気軽に引っ越す訳にはいきません。引っ越す場合は家主として賃貸にするか売りに出すかなどを考えなくてはなりません。
所有者としての責任がある
一棟を多くの世帯で所有しているのでマンションには管理組合があり、物件の所有者は組合員となり理事会などに参加する義務があります。老朽化した設備の修理や破壊箇所の修繕が必要になった場合には、マンションの所有者全員でどうするかを決めなければなりません。
管理組合は、マンションの快適な住環境と資産価値を守るために必要な活動です。
購入をシミュレーションしてみよう!
賃貸と購入、一番気になるのは住宅にかかるお金ですよね。各銀行のホームページでは、住宅ローンの審査や返済のシミュレーションができます。
家賃を払い続ける場合と購入した場合、一度シミュレーションで確認してみるのもおすすめです!
沖縄銀行 個人向けローンプラザ
https://www.okinawa-bank.co.jp/kojin/kariru/jyutaku/
琉球銀行 住宅ローン
https://www.ryugin.co.jp/kariru/jutaku_loan/
海邦銀行 ローンシミュレーション
https://www.kaiho-bank.co.jp/benri/simulation/loan/
まとめ
賃貸と購入のメリットとデメリットを比較して、ライフスタイルや経済的な状況に合った選択を家族でじっくり話し合ってみてください。
どちらを選んでも、快適に楽しく暮らす工夫が大切です!
取材・文/仲西なほ子