家族で“住まい”を味わう時代へ──VRが変える沖縄マンション選びの新常識

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「住まい探し」と聞いて、どんなイメージが浮かびますか? 何度もモデルルームを訪れ、図面とにらめっこをしながら悩む時間──。そのプロセスに「大変そう」「疲れそう」と感じる人も多いのではないでしょうか。
   
そんな中、建築CGやVRを使った“体験型の住まい選び”で注目を集めているのが「デジタルスタジオガラパゴ」です。今回は、代表の工藤敏雄さんに、最新技術がもたらす住まい選びの変化と、家族にとっての“新しいあたりまえ”についてお話を伺いました。

この方にお話しを伺いました!
ガラパゴ工藤さん

 

工藤 敏雄さん

デジタルスタジオガラパゴ 代表・一級建築士

 

建築パースや3DCGをはじめ、VR・AR・MRなどの技術を活用した映像制作・空間演出を手がけるデジタルコンテンツ企業「デジタルスタジオガラパゴ」を運営。沖縄を拠点に、全国各地の建築・不動産・広告業界との連携実績を持つ。趣味は植栽とインテリア雑貨集め。

   
デジタルスタジオガラパゴ|DIGITAL SUTUDIO  GARAPAGO    
https://www.garapago.design/
   
インスタグラム|digitalstudio_garapago
https://www.instagram.com/digitalstudio_garapago/

 

完成予想図を“見る”から“感じる”へ

   
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※デジタルスタジオガラパゴのオフィス

   
図面や模型では伝えきれない“暮らしの空気感”。 それを目に見えるかたちで届けたい──そんな想いから、工藤さんは建築CGの可能性を広げ、VR(仮想現実)やMR(複合現実)の世界へと踏み出しました。
   
「家の間取りやサイズ感だけでなく、そこに吹き抜ける風、窓からの光、暮らしの動線までをリアルに体験してもらえる空間づくりを目指しています」
   
その一環として提供しているのが、VRを活用した“バーチャル内覧”。例えばバルコニーに立ったときに見える景色は、ドローン映像とCGを合成することで再現することも。さらに梁の位置や天井高、コンセントの場所まで立体的に表示されるため、家具の配置や生活動線も具体的にシミュレーションできます。
   

忙しい家族に“ゆとりある住まい選び”を

   
ガラパゴコラム素材②   
   
沖縄ではマンションの供給数が多く、現地をすべて見て回るのは時間も体力も必要です。子育て中の家庭にとっては、週末ごとにモデルルームを回るのは大きな負担。
   
「VRを使えば、自宅にいながら複数の物件を見比べられます。好きな時間に、好きな順番で。しかも、写真や図面よりも圧倒的にリアルです」
   
デジタルスタジオガラパゴのVRシステムでは、視点の移動に“ワープ感”を持たせることで、酔いや違和感を軽減する工夫を施しています。まるでGoogleのストリートビューのように空間を自然に歩く感覚が味わえるよう、細やかな演出が加えられているのです。
   
「何気なく見えている“自然な動き”の裏には、かなり複雑な設定と工夫があるんです。そこに手間を惜しまないことで、ユーザーにとって快適な体験が生まれます」
   

“家を選ぶ”が“暮らしを語る”時間になる

   
ガラパゴコラム素材③   
   
 VR技術がもたらすのは、情報の可視化だけではありません。工藤さんが大切にしているのは、“家族の時間”としての住まい選びです。
   
「例えば、子どもが寝た後に夫婦でスマホやパソコンを開いて、『この間取りならベッドはここかな』『キッチンの動線が使いやすそうだね』なんて会話が生まれる。それこそが、暮らしを考える豊かな時間なんです」
   
実際にVRを使って物件を見ていると、「この部屋だったらソファをL字にしてみようか」「子ども部屋は将来分けられるようにしたいね」といった妄想がどんどん広がっていきます。そんなふうに語り合ううちに、住まい探しは“作業”から“楽しみ”へと変わっていくのです。
   
もちろん、子どもと一緒にVRをみる時間も楽しみの一つに。子ども自身が「ここにこれ置きたい!」「僕の部屋はこうしたい!」など、自立するきっかけになることもあるようです。
   
週末ごとの内覧に疲れていたはずの時間が、「今夜もVRで住まい探ししようか?」というささやかな楽しみに変わる。何度でも見直せて、何度でも話し合えるからこそ、納得感のある選択ができ、家族の記憶に残る“いい時間”が生まれていきます。
   

未来の住まい選びは“もっと自由で楽しい”

   
ガラパゴコラム素材④
   
これまで、「家探し=現地に行くもの」という考えが当たり前でした。でも、これからは“行かなくても体験できる”のが新基準になりつつあります。
   
「床や壁の色を変えたり、家具を差し替えたりしながら、暮らしを仮想空間で自由に模索できる。それを家族で一緒にやる時間こそ、かけがえのない思い出になるんじゃないでしょうか」
   
住まいを“選ぶ”だけでなく、“味わう”“語り合う”という新しい価値を生むVRの技術。私たちが運営する沖縄のマンション情報サイト「emoH」でも、ガラパゴさんの技術協力を得て、複数の物件にVR内覧を導入しています。実際の眺望や間取りの体験が可能なこのシステムは、ユーザーの皆様からも「わかりやすい」「選びやすい」と好評です。デジタルスタジオガラパゴがemoHと手を組むことで、沖縄のマンション選びは今、静かに進化を遂げています。
   
これからの「ことことじかん」は、そんな未来の住まい選びとともに、家族の“心の余白”を育む時間として、ますます広がっていきそうです。

   
取材・文/新垣 隆磨

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