沖縄の夏をもっと快適に!バルコニー活用&インテリア術でつくる“癒しのセカンドリビング”

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南国・沖縄の夏。強い日差しと突然のスコール、潮風に吹かれる日々の中で、マンション暮らしにおける“バルコニー”は、実はもっと活用できる空間かもしれません。家族で過ごすひととき、1人でくつろぐ時間、ガーデニングやちょっとした作業スペースにも…。今回は、沖縄の気候にフィットしたバルコニー活用術を、家具担当として10年以上のキャリアを持つ棚原さんにじっくり伺いました。家具の選び方、快適なレイアウト、季節の取り入れ方、そして初心者でもできる工夫まで、“もうひとつのリビング”を叶えるアイデアをお届けします。きっと、今ある空間の見方が少し変わるはずです。

この方にお話しを伺いました!
maxplus棚原さん

 

棚原 一俊 さん

マックスプラス 泡瀬店 スタッフ

 

アルバイト時代も含め、スタッフ歴は13年に。
現在は家具の専門スタッフとして活躍中。最初は家具に詳しくなかったものの、接客を通して知識を深めるうちに、その魅力にどんどん惹かれる。家具をとおして人の暮らしや気持ちを豊かにしたいという強い想いを持つ。

   
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 “セカンドリビング”という発想で非日常を演出

   
「セカンドリビング」という言葉をご存じですか? バリ島などのリゾートホテルでは、室内のリビングとは別に、屋外に設けられたくつろぎスペースがよく見られます。これをマンションのバルコニーでも実現してみましょう。「お酒を片手に読書したり、夜風に当たりながら音楽を聴いたり。少しだけ“日常”から離れる時間をバルコニーで持つと、心に余裕が生まれるんです」と棚原さんは話します。
   
マットを敷いて座れるスペースにしたり、小さなテーブルセットを置いたり。子どもと一緒に“ピクニックごっこ”を楽しむのも素敵なアイデア。夜にはランタンの灯りで幻想的な空間を演出したり、好きな植物で癒しのガーデンに仕立てたり。少しの工夫で、驚くほど気持ちが変わるのです。
   

沖縄のバルコニーには“動かせるもの”を

   

   
沖縄のバルコニー活用において最大の課題は、台風や塩害。「海が近く、風も強いので、置きっぱなしの家具や植物は劣化しやすいです」と棚原さんは言います。実際、強風によって物が飛ばされたり、潮風によって金属や木材が錆びたり腐食することもあるため、選ぶアイテムには注意が必要です。
   
そこでおすすめなのが、持ち運びしやすく、屋内でも屋外でも使える“可動式”のアイテム。軽量で折りたたみ可能なチェアやテーブル、簡単に取り外しできるファブリック類などは、急な天候変化にも柔軟に対応できる頼れる存在。安全性と快適性の両立を叶えるポイントです。
   

家具は“サイズと柔軟さ”がポイント

   
バルコニーが広くなくても大丈夫。ポイントは「必要な時だけ使える」家具を選ぶこと。棚原さんが勧めるのは、折りたたみ式のテーブルやチェア。「普段は収納しておいて、必要なときにだけさっと取り出せるアイテムが理想。動線も確保できるし、邪魔になりません」
   
人数や使用目的に応じてサイズを調整できる家具を選ぶと、スペースを無駄なく使えます。小さなバルコニーでも、空と風を感じるカフェのような空間に早変わり。座面の高さや素材感も意識すれば、より快適な過ごし方が叶います。
   
また、家具の色やデザインに統一感を持たせることで、視覚的にもスッキリとした印象に。バルコニーの雰囲気が整うと、家全体の“心地よさ”がアップします。
   

背の高い植物で“自然の目隠し”を

   

   
外からの視線が気になる場合は、観葉植物を“自然の目隠し”として使うのもおすすめ。
   
モンステラやパキラは、成長も早く、横に広がる葉でしっかりと目隠し効果を発揮してくれます。グリーンがあるだけで、空間に癒しと奥行きが生まれますよ。さらに、植物には視線を遮るだけでなく、日差しをやわらげたり、風の流れを調整したりする“自然の調湿効果”も期待できます。
   
また、ハイドロカルチャーという水耕栽培に近い方法なら、土を使わずビーズ状の培地で植物を育てられます。虫が寄りづらく、室内に持ち込んでも土の匂いが気になりません。見た目も清潔感があり、小さな鉢から大きな鉢までサイズ展開も豊富。水位計も併用すれば水やりも楽で、忙しい方にもぴったりです。グリーンを取り入れる第一歩としても最適で、快適さと見た目の美しさを両立できます。
   

夏の“涼”は五感で楽しむ

   
暑い夏でも、工夫次第でバルコニーは快適な空間に変えられます。たとえば、「打ち水」。夕方にバルコニーの床に水をまくだけで、体感温度が下がり、ひんやりとした空気を感じられます。水の音や湿り気が、心にも涼を届けてくれます。
   
また、夜風が心地よい時間帯にキャンドルライトや電池式のランプを灯せば、まるでリゾートのような雰囲気に。電源不要のアイテムなら設置も簡単で、気軽に取り入れられます。屋外用の照明やキャンドルホルダーを使うことで、安全面にも配慮できます。
   
香り付きキャンドルやアロマストーンなどをプラスすれば、五感で涼しさを楽しむバルコニーリトリート”が完成します。
   

初心者にも優しい“クリコ”シリーズ

   
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「はじめての方にぜひ使ってほしい」と棚原さんが紹介してくれたのは、“クリコ”シリーズ。ガーデン用のテーブルとチェアがセットになっていて、一体型でスリムに折りたたみ可能。軽量で持ち運びもラク、しかも見た目もナチュラルでインテリアになじみやすいのが特徴です。
 
約6万円と価格も抑えめで、メインリビングや来客時にも使える万能性。使い始めた人の多くが「もっと早く知りたかった!」と感じる人気のアイテムです。
 
クリコは屋外だけでなく、玄関先やちょっとした空きスペースにも馴染むので、“動かせるリビング”として家全体で活躍してくれる存在になりそうです。
   

高層階ならではの注意点も忘れずに

   
高層階のバルコニーは、眺望が良い反面、風が強く吹き込みやすいという課題も。「滑り止めのシートを敷いたり、強風時には屋内に収納できる家具を選んだりする工夫が必要です」
   
また、安全面も大切。物が飛ばされたり、手すり付近に軽いものを置いてしまうと危険が伴います。強風や台風前には必ずチェックを。バルコニーに置くアイテムは“重心の安定”と“固定のしやすさ”がキーワード。マンション特有の高さと開放感を味方につけながら、安全な空間づくりを心がけましょう。
   

ゆとりを生み出す仕掛けとしてのバルコニーを

   
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「バルコニーは“もう一つの居場所”になる可能性を秘めています。難しく考えず、小さなことから始めてみてください」と棚原さん。お気に入りの椅子ひとつ、グリーンひとつからでもOK。風を感じる時間、光の移ろいを楽しむひととき。そんな“余白”のある暮らしが、忙しい日常に小さな幸せを運んでくれます。
   
「バルコニーに出る」という行動ひとつで、気分が変わる。それは、自分の暮らしをちょっとだけ“チューニング”するような感覚です。ぜひ、今日からはじまる変化を楽しんでください。
   
まとめ: 沖縄の自然と向き合いながら暮らすマンション生活。限られたバルコニースペースにも、工夫次第で“癒しと非日常”を取り入れられます。台風や紫外線に配慮したアイテム選びや、心を緩める家具の配置で、セカンドリビングが日常の中の特別な空間に。小さなアイデアの積み重ねが、住まいの質を大きく変えてくれます。
   
さあ、この夏はあなたらしい“バルコニー時間”を楽しんでみませんか? 家の中にいながら、ちょっとした旅に出たような気分を味わえるはずです。
   

取材・文/新垣 隆磨

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