統計から見る沖縄の住宅事情
年々高くなる沖縄の地価。統計からみる沖縄の住宅事情とは?気になるあれこれを調査しました!
照屋学 さん
沖縄県那覇市出身、1963(昭和38)年生まれ。
小禄小学校卒⇒鏡原中学校卒⇒小禄高等学校卒⇒琉球大学卒⇒琉球大学大学院(工学部建設工学専攻)修了。
これまで約30年の都市計画コンサルタントの経験を活かして、〝ニライデータ〟ブログを立ち上げる。
照屋さんの話によれば、地価調査に基づくと、沖縄県は地方圏にもかかわらず、三大都市圏並みの地価の高い場所となっているそうです。それに対し、県民所得は全国最下位。その結果、通常地方圏では、分譲と言えば戸建てですが、沖縄では高すぎて、戸建てよりも分譲マンションの選択の割合が多いのではとのこと。
しかし、持ち家比率の低下が示すように、昨今の建築資材や人件費の高騰により、建築単価は跳ね上がり、分譲マンションですら価格が高く、購入へのハードルが高いのが現状です。
今回は、そんな年々高くなっていく地価について、統計から見ていき、
これからの住宅事情を考えていこうと思います。
沖縄の人口推移状況
年間を通じて比較的温暖な気候が続く沖縄は、独自の伝統や文化、美しい海や自然が多く、過ごしやすい生活環境を求めて県外から移住してくる方も少なくありません。
近年の人口推移を見てみると、コロナウィルスの影響で、一旦は移住人口が減ってしまったものの、
少しずつではありますが、増えてきている傾向にあります。
実際にニライデータブログさんのデータを見てみると、沖縄県への移住(転入)人口は、令和元年に大きく増えて3.5万人、コロナ発生後の令和2年は3.2万人、令和3年は約2.9万人、令和4年は3.3万人と推移しています。
令和元年の大幅な増加の原因を調べて見ると、コロナ禍で学生が進学などで県外に転出する動きが減った影響が大きいということが要因の一つとしていわれています。
これから観光業がさらに盛り上がり、多くの人々が沖縄の魅力に触れ、移住者が増えてくるであろうことを考えると、住宅事情にも大きく影響し、新しいマンションも今後さらに増えていくのではないでしょうか。
年々上昇する地価!マンションは今が買い時!
年々上昇する土地の価格。それには様々な要因があります。
①急速な観光業の成長
ホテルや宿泊施設の需要が高まり、それに連動して周辺の土地価格も上昇しています。観光業の拡大は地価の上昇をもたらす一因となっているようです。
②外国人の不動産投資
沖縄の魅力は国際的にも広く認識され、外国からの投資が増えています。特に、外国人にとって魅力的なリゾート地や不動産への投資が盛んで、地価上昇の要因の一つとなっています。
③基地関連の影響
沖縄にはアメリカの軍事基地が存在し、基地周辺の土地価格も高騰しています。基地関連の需要が影響しているだけでなく、周辺地域全体の発展にも寄与していることが地価の上昇に繋がっています。
住宅地平均価格の都道府県ランキングを見てみると、
令和4年7月のデータでは第9位となっており、平成29年の12位から年々地価が上がり、順位も上がってきています。
また、沖縄県の住宅地平均価格の変動率は、平成29年からの過去5年間で32%の上昇。この上昇率は東京や大坂を抑え、なんと全国1位なんだとか!
また、沖縄県内での住宅地平均価格のランキングを見てみると、1位が那覇市、2位が浦添市、3位が宜野湾市、4位が北谷町となっており、
米軍施設の返還により西普天間住宅地の跡地開発が進む宜野湾市が北谷町を上回る結果に。しかし、変動率でみると、リゾートの観光都市として人気の高い北谷町が1位、その次に宜野湾市と続きます。
住宅購入地として気になっているエリアがある場合は、地価の動きもチェックしてみてもいいかもしれません。
沖縄県でおすすめの人気エリアはどこ?
これまでの統計から沖縄の地価について調べ、そこに関係する住宅事情を考えた結果、
「住宅を購入するなら早い方がいい!」
という考えにいきついたものの、実際に住まいの購入を考えたとき、どのエリアがいいのか分からない!という悩みがでてくるかと思います。
そこで、ニライデータブログさんの持ち家に人気の市町村を見てみると、
平成25年から30年の過去のデータから、一番住宅数が増えているのは、なんと与那原町!その次に中城村、読谷村と続きます。
また、移住者に人気のエリアを調べてみたところ、ここ数年で商業施設が増えるなど、市全体が成長してきた豊見城市や沖縄県の県庁所在地である那覇市に隣接し、本島南部と中部地域の境目に位置する便利な浦添市、リゾート気分を味わえる北谷町などが人気です。
自分のライフスタイルに合わせて、人気のエリアから住みやすい街を探してみるのもいいかもしれません。
まとめ
住宅購入に関して、
「もう少し収入が増えてから…」
「もう少し生活が落ち着いてから…」
「住宅を買うにはまだ早いかな?」
と考えてしまいがちですが、年々高騰していく地価を考えると、住宅の購入は早い方がいいのかもしれません。
納得のいく住宅選びはもちろんですが、価格が上がってしまうと選択肢が少なくなってしまい、理想の住まいを諦めなければならない場合もあるので、ぜひ早いうちに購入を検討し、条件に合った素敵な住まいを見つけてくださいね!
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