セミオーダー家具の魅力とは?おしゃれで快適に暮らすためのおすすめオーダー方法

オーダーメイド家具のイメージ

カーテンでおしゃれな暮らしを!選び方のコツをお教えします】に続き、セミオーダー家具の魅力とおすすめの選び方を、家具・オーダーカーテンのショップ ファブリックの上原安奈さんに教えていただきました。デザインを選んで素材や色、サイズを指定して発注するセミオーダー家具は、ゼロからデザインするオーダーメイド家具よりもお手頃です。既製品や量産品に比べるとコストはかかりますが、機能性や快適性、将来性などを考えると結果的にコスパがよくてお得ともいえそうです!

この方にお話しを伺いました!
interior fabric(インテリアファブリック)の外観画像提供:interior fabric

 

 

上原安奈さん

インテリアファブリック 窓装飾プランナー/建築カラープランナー

インテリアファブリックは豊見城市にある家具とカーテンの専門店・セレクトショップ。国内有数の家具ブランドから厳選したこだわりの家具やおしゃれなカーテンを豊富に取り揃えている。店舗にいる専門のプランナーが、快適で幸せな時間を過ごせるインテリアを提案してくれる。

家具とカーテンの専門店 interior fabric https://www.fabric331.com/

公式インスタグラム https://www.instagram.com/fabric_interior/

セミオーダー家具の魅力とは?

オーダー家具の木材(素材)を選ぶイメージ

セミオーダー家具とは、ベースとなるデザインを基準に素材や色、細かいサイズを指定して注文する家具のこと。ベースとなるデザインはショールームで確認できるので、実際の仕上がりや座り心地などをイメージしながらオーダーすることができます。
セミオーダーに最適なダイニングテーブルセットとソファを中心に、その魅力に迫ります!

木材が選べる

セミオーダー家具の場合は天然木の無垢材を使用していることが多いので、木の種類と仕上げ方法を選びます。木の種類はメープル、オーク、ウォールナット、チェリー、チーク、パインなどがあり、それぞれ色や木目、硬さやテクスチャーなどが異なります。

木材は表面にオイル、ウレタン、ラッカーなどを塗って仕上げますが、使用する塗装剤によってメンテナンス方法や耐水性などの機能性が異なります。

これらを基準に選ぶのですが、天然木で共通する最大の特徴は「呼吸をしている」ということ。そのため、月日が経つにつれて色味や風合いが変わっていきます。これを経年変化といいますが、木の種類によって色が濃くなったり淡くなったり、赤味が増したりなど変わり方もそれぞれ。仕上げの塗装剤によっても変化のスピードが違うので、こちらも確認するべきポイントです。

オイル仕上げの場合は木材がしっかり呼吸できているので、傷が付いてしまっても少し削って熱と水分を与えると木が膨張して元に近い状態に戻ります。修復できるという点では、オイル仕上げの無垢材はとても実用的です。

オーダー家具の生地素材を選ぶイメージ

張地が選べる

椅子やソファの座面に使用する張地はおおまかに本革、合成皮革、布地があり、その中にもたくさんの種類があります。質感やメンテナンス性、色のバリエーションなどが選ぶポイントとなります。

本革の場合、洗うことができないので日頃から汚れを拭いたりクリームを塗ってメンテナンスをしたりと手間はかかりますが、使い込むにつれてツヤやシワができ味わい深くなるので「革を育てる」という感覚が楽しめます。

合成皮革は汚れが落としやすい、汗や水に強い、カビやダニの発生が少ないなど耐久性に優れメンテナンスも簡単なので、小さな子どもがいる家庭でもストレスなく使うことができます。

布地を選ぶなら、洗えるという利点を活かしてソファのデザインはカバーリングタイプにするのがおすすめです。職人が手作業で製作しているソファはカバーリングタイプでもズレやヨレが気にならないほどピッタリしています。洗濯機で丸ごと洗えるので、メンテナンスも楽で衛生的。汚れや劣化がひどくなったり部屋の雰囲気を変えたくなったらカバーだけを変えればいいので、飽きることなく長く愛用できます。

色を合わせられる

ダイニングテーブルセットやソファは大きな家具なので、その色が部屋の大半を占めることになります。床材や壁紙に合わせた色を選べば部屋に統一感が出ておしゃれな空間になりますが、ちぐはぐな色を選ぶとごちゃごちゃした印象の空間となり落ち着きません。

既製品では「デザインが気に入っても色が合わない」ということもありますが、セミオーダー家具はお気に入りの家具でトータルコーディネートできるのが魅力です。

インテリアカラーは、白と黒を除いた3色を7:2:1のバランスで使うとまとまるといわれています。床材や家具の木材の色を7、張地の色を2、クッションなどの小物の色を1の割合で考えると、センスの良いインテリアコーディネートとなります。

サイズを指定できる

家具の幅や奥行き、テーブルの高さ、座面の高さは、快適に暮らすための大事なポイントです。リビングのソファに座っている人とダイニングテーブルに座っている人の目線が合う高さに揃える、ダイニングチェアの座面は家族一人一人の体格に合わせるなど、体に密接してる時間が長い家具はコミュニケーションの取りやすさや座り心地を重視しましょう。

座ると足が浮いてしまう椅子や低すぎるテーブルなどは、お行儀や姿勢が悪くなったりしてしまうことも。家族全員にとって居心地のよいリビングやダイニングにするために、家具のサイズはプロにアドバイスしてもらうのがおすすめです。

長く愛用できる

ライフスタイルや家族構成に合わせてデザイン、素材、色、サイズを選べば、機能的でインテリアにもぴったり合う理想の家具となります。メンテナンスをメーカーや販売店に依頼することも可能なので、長く使用することができます。

購入時は既製品に比べると割高と思ってしまいがちですが、その快適性や機能性、耐久性などメリットの多さを考えると、結果的にコスパがよいと思えるはずです!

オーダー時にこだわるべき3つのポイント!

オーダーでこだわったダイニングテーブルのイメージ

画像提供:interior fabric

セミオーダー家具は受注生産なので、注文してから納期まで2~3カ月かかります。実際に注文するまでに決めなければならないこともたくさんあるので、以下のこだわるべきポイントを参考に、早目に準備をするのがおすすめです。

ライフスタイルに合わせる

「どんな家具が欲しいか」の前に「どんな暮らし方をしたいか」が重要。これはカーテン選びと同じですので、【カーテンでおしゃれな暮らしを!選び方のコツをお教えします】もご参考ください。

現在のライフスタイル、これから目指すライフスタイルなどをしっかりイメージしてください。子どもたちはダイニングテーブルでも宿題をする、リビングのソファは昼寝もできる場所にする、などの過ごし方や、子どもが小さいのでソファの張地は丸ごと洗いたい、忙しくてまめに手入れはできないから耐久性に優れた木材にしたい、など日々のメンテナンス方法もイメージしましょう。

椅子はそれぞれ好きな形を

ダイニングセットをセミオーダーする場合、椅子のサイズやデザインを統一する必要はありません。せっかくのセミオーダーなので、家族一人一人が自分にぴったりの椅子をオーダーすることをおすすめします。

例えば、パパは肘を置いてゆったり座りたいからフルアームの椅子。ママはスムーズに立ったり座ったりしたいからアームレスの椅子。など、座面の高さを体格に合わせるだけでなくデザインも好みで選びましょう。

子どもにも座りやすさや好みのデザインがあるのです。自分専用の椅子は座り心地がいいだけでなく愛着が湧くので、ものを大事にする心が育まれます!

予算に合わせる

長い目で考えるとコスパのよいセミオーダー家具ですが、一度に全て揃えるのは予算オーバー、という場合はどうしたらよいでしょうか。

「ダイニングセットとソファ、どちらかひとつだけセミオーダーするならどちらをおすすめしますか?」という質問に「迷わずソファです!」と即答した上原さん。

「ソファは1日の中でも長く過ごす場所。家族が集まりコミュニケーションを取る場所なので、座り心地の良さや触り心地の良さを重視して選んでいただきたいです。ダイニングセットもテーブルと椅子どちらか一方だけなら椅子のセミオーダーをおすすめします」

まずは座り心地、居心地のよさを優先してセミオーダー家具を検討してみてください!

ファブリックがこだわる家具選び

ファブリックがこだわった家具のイメージ

豊見城市にあるファブリックさんの店内には、おしゃれで機能的な家具やカーテン、インテリア小物が並んでいます。家具をセレクトする際に重視しているこだわりも教えていただきました。

国産ブランド

ファブリックさんが取り扱っている家具ブランドは、全て国内で生産しているメーカーのみ。直接工場に足を運んで生産過程を確認しているので、どんな職人さんがどういうふうに作っているか分かるという安心感があります。また、万が一のトラブルに対する保証やメンテナンス対応に信頼感があるのも国産家具メーカーの強みだそうです。

作り手の想い

各メーカーのコンセプトや家具に対する想いも重視しています。もっと自由な感性で日常を楽しんでほしいという想いを込めているメーカー、製造過程で生じる木材の端材を使って小物を作るなど材料を大切にしているメーカーなど、それぞれコンセプトは違っても家具に対する愛情が深いメーカーばかり。インテリアを楽しんでいただくためにも、作り手さんたちの想いをちゃんと伝えるようにしているそうです。

まとめ

ソファやダイニングセットは毎日何年も使い続けるから、本当に気に入った理想の家具を選びましょう!毎日心地よく快適に過ごせることを考えれば、セミオーダーはコスパがいいと思えるはず。まずはショールームで実際の家具に触れながら、素材や色を選んでシミュレーションをしてみてはいかがでしょうか?

カーテン編もぜひご参考ください!

カーテンでおしゃれな暮らしを!選び方のコツをお教えします

 

取材・文/仲西なほ子

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